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Two Left Wheels 360 の仕組み
360度カメラは、2つのレンズそれぞれが見たものを記録します。編集ソフトで使うには、その2つを1枚の360度画像にスティッチングする必要があります。通常は、カメラメーカーのアプリで動画を1本ずつフル解像度のファイルに書き出してからになります。
Two Left Wheels 360 は、編集しながらスティッチングします。Two Left Wheels 360 自体は編集ソフトではなく、編集はこれまでどおりお好みの編集ソフトで行います。編集パックに追加した動画は、パソコン上のフォルダーにスティッチング済みのMOVファイルとして表示され、すぐに読み込めます。それでも何も書き出されておらず、フル解像度のスティッチング済みファイルがディスクに書き込まれることもありません。元の動画はそのままの場所にあり、変更されることはありません。
保存されていないのに存在するファイル
編集ソフトが読み込むフォルダーは仮想ドライブです。Windows や編集ソフトから見ると、普通の動画ファイルのフォルダーと変わりません。エクスプローラーで開き、各クリップの名前とサイズを確認し、読み込むことができます。違うのは中身の出どころです。普通のファイルの中身はディスクに保存されています。これらのファイルの中身は、プログラムが読み込んだ瞬間に Two Left Wheels 360 が作ります。
編集ソフトがファイルの一部を要求すると、Windows はその要求を Two Left Wheels 360 に渡します。Two Left Wheels 360 はその部分がどのフレームにあたるかを割り出し、そのフレームを元の動画から読み込み、グラフィックスカードでスティッチングして、ディスクから読んだかのように返します。編集ソフトには違いがわかりません。開いたときに初めてダウンロードするファイルを一覧表示するクラウドストレージのフォルダーと同じ考え方ですが、ここではあなたの動画から、あなたのパソコン上で中身が作られます。
だから書き出すものも待つものもありません。次の3点もこの仕組みによるものです。
- ファイルのサイズはとても大きく表示されますが、フル解像度の映像がディスク容量を使うことはありません。このサイズは、各ファイルが表す非圧縮映像のサイズです。ディスクに保存されるのは小さなプロキシファイルだけです。
- ファイルが存在するのは Two Left Wheels 360 の実行中だけです。読み込まれたときに応答するのが Two Left Wheels 360 だからです。
- 別のディスクにコピーしても意味がありません。コピーは非圧縮映像そのものになるからです。スティッチング済みのファイルを手元に置きたいときは書き出してください。プレビューと書き出しをご覧ください。
作業の流れ
- 動画を追加する。編集パックを作成し、カメラのファイルを、カメラがその横に記録したプロキシファイルと一緒に追加します。編集パックを作成して動画を追加するをご覧ください。
- 編集ソフトに読み込む。編集パックのフォルダーから MOV ファイルを編集ソフトのプロジェクトに読み込みます。各ファイルには、編集パックの Proxy フォルダーに小さなプロキシがあります。DaVinci Resolve に読み込むをご覧ください。
- プロキシで編集する。編集ソフトはプロキシを再生します。プロキシはすぐに使え、リアルタイムで再生されます。リフレームには使い慣れたプラグインを使います。360度映像のリフレームをご覧ください。
- 最終動画をレンダリングする。レンダリングでは、編集ソフトが編集内容のフレームをフル解像度で読み込み、そのときにスティッチングされます。最終動画のレンダリングをご覧ください。
知っておきたいこと
編集はプロキシで行います。編集ソフトでは、ピントや細部の確認などのためにどのフレームもフル解像度で表示できます。ただし8Kのフレーム1枚のスティッチングには0.25秒以上かかるため、フル解像度ではスムーズに再生できません。編集は小さなプロキシで行い、フル解像度はフレームの確認と最終レンダリングに使います。フル解像度の映像で直接編集したい場合、Two Left Wheels 360 は向いていません。
カメラのプロキシファイルを残してください。動画と一緒にカメラから LRV または LRF ファイルをコピーしてください。ない場合は Two Left Wheels 360 がバックグラウンドで作成しますが、動画の再生時間ほどかかります。プロキシと音声をご覧ください。
最終レンダリングには時間がかかります。書き出したファイルからのレンダリングより時間がかかるのは、そのときにスティッチングを行うためです。その代わり編集前の書き出しは不要で、使わない映像がフル解像度でスティッチングされることもありません。
画質と設定
編集ソフトが受け取るフレームは非圧縮で、カメラが10ビットで記録していれば10ビットのままです。そのため最終レンダリングが唯一の圧縮になります。Insta360 Studio から書き出す場合より画質は落ちますか?をご覧ください。
手ブレ補正、水平補正、ローリングシャッター補正などのスティッチングの選択は編集パックの設定で、その編集パックのすべての動画に適用されます。ファイルに焼き込まれないので、いつでも変更できます。編集パックの設定をご覧ください。
編集ソフトがファイルを使っている間は、Two Left Wheels 360 を実行したままにしてください。ウィンドウを閉じても、ドライブはバックグラウンドで動き続けます。仮想ドライブと通知領域をご覧ください。
内部で何が起きているか知りたい方は、詳しい仕組みをご覧ください。